腰のことしか考えられない

 朝起きて動けないという昨日のデジャヴ。この事は想定済みで、いつもより早めの7時半に起床して備えていたのだが悲しいことに効果は無かった。腰痛は大分昔に父親がなっていたことがあったが正直大げさすぎるのではないだろうか、などと思っていたが本当に動け無くなることが身をもって分かった。当時は結構無神経に腰痛で苦しんでいる父親の上に乗っかったりしていて思い出があるが、怒られなかったのが本当にすごいと思う。自分なら怒るような気がするが、それが子供であれば耐えられる物なのかも知れない。

 とりあえず動けないし、緊急の仕事もないので休むことに。本音を言えば休んだところで動き回れるわけでもなく、唯々無意味に有給を消化してしまうだけで嫌なのだが、行った方が確実に迷惑がかかるし、行ったら相当な負担になることが目に見えているので諦めた。重い物を持ったり、階段を下りたりするのが特に辛く、電車で行くとそれを確実に行うことになる。かといってタクシーで通うわけにもいかないしやむを得ないところ。
 それにしても元気なのに休んでいるというのは本当につらい。普段も休みの日は家にいることが多いので同じように快適に過ごせそうなものだが、少し座っているだけで腰に負担がかかるし、かといって寝ているのもつらいし、歩き回ろうにも負担がかかるし、というので全く快適でない。蓄膿症(ちくのうしょう:慢性的に鼻づまりのような症状になる)の人はその部分(鼻)がとにかく気になってしまい、集中力が無く、勉強も出来ないと言われていた(今は知らない)が、あれはきっと事実だと思われる。腰が痛いのだけでさえ始終気になるし、同じ体勢を長くとると激痛が走りそうなので1つのことに集中できない。何をしていても腰が気になってしまう。そんな状況で集中など出来るはずもないので蓄膿症の人も同じだろう。恐らく何の病気でも同じだと考えられるが、蓄膿症は見た目にはほとんど病気の人には見えないのでそれで誤解されることもきっと多いだろうから大変だ。これが例えば癌とかであれば明らかに外見が調子悪そうに見えるのでミスなどをしてもしょうがないと思われるが、蓄膿症では普通に出来ない奴と思われて不当にバカにされることもあるだろう。事実私が小学生の時に蓄膿症の子供がいたが、その子はバカにされていた。当時はよく分からなかったが、今考えるとあれは相当理不尽な行為だろう。本人は始終鼻がきになるのにそれに加えて周りから理不尽に怒られるわけで、凹むことも多かったのでないかと思われる。

 そんなわけで家でずっと燻っていた、と言いたいところだが痛み止めの薬が睡眠導入効果があるとの事で、飲むと一時間経たないうちに猛烈な眠気が身体を襲い、そのまま寝ていた。だから実際は座る、寝転がる、立ち歩く、というのを2時間ほど繰り返した後ご飯を食べて薬を飲んで、身体を眠気が襲いそのまま3時間ぐらい寝る、というのを朝と昼に繰り返したので実質的にほとんど寝ているだけで一日が終わった。薬の効果って本当にすごい。友達から聞いた話では病院では癌など大きな手術を行った場合、それが終わった後も気を失った状態をずっと維持することが出来るらしい。手術で体力を奪ってしまっているため、意識があると体力が無くなりすぎてまずいため意図的に気絶状態を維持でき、それを好きなタイミングで目覚めさせることが出来る。すごいと同時に恐ろしくもある、知らないうちに麻酔状態にされ、それをずっと維持したままにされる、と言ったこともあるのかもしれないなどと考えると少し怖い。痛み止めの麻酔効果でこれだけ眠くなるのだから本格的な睡眠導入剤などはもっと強力な効果があるだろうし、麻酔なんて言ったらそりゃもう効果は絶大だ。ものすごいお金がかかるだろうけれど寝て起きたら何年も経っていた、と言うことが実際に出来るし、知らないうちに植物人間扱いになることもあるかもしれない、などと妄想を膨らませると中々楽しい。

 それにしても本当に自分の体調ぐらいしか書くことがない。無いというか上でも書いたけれどそれ以外の事に頭が行かない。普段はぼんやりと色んな事を考えて居るが今はもうあらゆる事が腰痛に向かってしまい、ぼんやりと何かを考えると言うことが少なくなってしまっている。この1つのことを考え続ける力を自分で意識して特定の物に割り振れるようになればもっと色々と出来るようになるのに、と思ってしまうが中々それも難しいものだ。