名物を食べる

 7連休という長い休暇も終わりを告げたにも関わらず、名残惜しいのか眠りについた時間は29時を越えた。起きたのは8時。実質2.5時間睡眠。こういうはたから見たらアホにしか見えず、実際にアホ以外の何者でもない行為をしょっちゅう私はやっている。
 どうも昔から破滅志向があるようで、自分からでも他人からでも期待を裏切るような、一番やってはいけないタイミングでそれを行う傾向がある。全国に展開するシステムの集約サーバの前に立つと電源ボタンを押したくなる、という感じ。もっと卑近な例でいうと、今回のように仕事があるのに寝るのが遅かったり試験前に全く勉強をしなかったり、これをやったら相手が怒る、とわかっているのにあえてやるといった手合い。
 破滅志向と書いたけれど実際には真面目にやって出来なかった時に自分に実力が無いとわかるのが耐えられないのではないだろうかと考えている。つまり勉強して試験に受からなかったり、人と仲良くなろうとしてもなれなかったり、万全の体調で試合に臨んで勝負にならなかったり、といったことが怖く、わざとそれをやめてしまうような行動をとるのではないだろうか。もしくはそういった感情があってそういった行動を多くとるようになり、いつしかそれが自分の行動様式として定着してしまった可能性もある。三つ子の魂百まで、というところか。

 仕事は膨大に溜まっていたメールのチェックから。平日に会社を休むと一日辺り100通以上のメールがメールボックスに溜まり、2,3日いないともうメールボックスの容量が多すぎます、という警告メールが管理者から送られてくるぐらい、大量のメールが飛び交っている。が、本当に確認しなければならないのは恐らく10分の1以下で、それ以外はとりあえずCCされて送られてきたものばかり。とにかく証跡というものを重要視し過ぎていて「確かにメールをこの日この時間に送った」という証拠を方々に送りまくっている。はっきり言ってスパムとしか言いようが無い。それ以外にも購買関係のメールや電力工事関係のメール、サーバのバックアップのメールなどが定期的に送られてきて地味に容量を圧迫してくる。雑事なんかを多く割り当てられている証拠でもあるのだけれど、問題がないのにたくさんメールが来るのでいざという時にも読み飛ばしてしまいそうで怖い。
 仕事に行って人に指摘されるまで気付かなかったのだが私は実は今日名古屋に行かなければならなかったらしい。以前確認していた時は金曜日の夕方に行くように割り当てられていたが、知らないうちに今日に変わっていた。そのメールも確かに出ていたので文句を言うのも筋違いのような気はするけれどそれを決めた人も少なくとも朝から顔を合わせていたのだからせめて口頭で一言いって欲しかった。もしかしたら嫌われているのかも知れない。構わないが。

 そんなわけで名古屋に向かう。10回以上名古屋を訪れているが名古屋っぽい物を一度も食べたことが無かったので一度ぐらいは、という気になり名古屋駅から近いやばとんというお店に味噌カツを食べに行った。

ヤバイとんかつ

 全然お腹が空いていなかったのにお店の人に勧められるまま「わらじとんかつ」の定食を注文。しかも途中でご飯が足りなくなったのでおかわりまでした。しかし確かに東京にいたら食べることがない味だったので貴重な体験をした。味も「超うまい!!!!!」と大絶賛するほどでもないけれど、一ヶ月に一度ぐらいは食べてもいいかな、というくらい美味しかった。名物にうまいものなし、なんて言葉もあるが私が各地で食べた物は今回の味噌カツも含めてどれも美味しい。私の場合臭いが強い物(しいたけとかセロリとか)以外は苦手な物がないので何でもおいしく感じるだけかもしれないが……。