身体は大人、感情は子供

 なんだかんだで28時就寝の8時起床。名古屋は晴れ。思っていたほど暖かくもないけれど、思っていたほど寒くもなかった。要するに着ている格好で十分我慢できる気温だった。起きてから朝ご飯を食べて出かける準備をして出張先に向かう。いつも同じホテルに泊まっているけれど、タイミングさえよければD2D(Door to Door)で30分ほどで到着することがわかった。かなり近い。毎日睡眠時間を削りまくっている身としてはありがたい。あと4回ぐらいは泊まることになると思うのでこれからも存分に利用しようと思う。
 朝の名古屋は駅から放射状に人がものすごい勢いで飛び出して行く感じで、それに逆らって歩くこちらは本当に大変。まさしく人の荒波を乗り越えて〜と言った様相を呈している。泳ぐように人の波をかきわけ、消費者金融ティッシュを半身で避け、女性用コンディショナーの試供品を何個も貰おうとしているおじさんをマルセイユターンでかわし、いざカタコンベ(地下鉄入り口)へ。同じ道を通って同じ電車に乗るのに3回に1回ぐらい迷ったりする恐ろしさ。きっと入るたびにダンジョンの構造が変わっているのだと思われる。100万回遊べるダンジョンだ。自動マップ機能もないので直感に従って突き進むのみ。無事に地下2階ほどに改札を発見して地下鉄に乗っていざ鎌倉(嘘です)へ。30分で到着したので予定より20分も早く着いてしまった。

 昨日家から出張先に向かう時に「忘れ物はない! 完璧!」などと思いながら出かけていったくせに、なんとUSB経由でiPhoneを繋ぐコードを忘れてしまっていた。という話を昨日書いたが、思い返して見る限り今まで一度も万全の準備で出かけた事がない事に気付いた。それほど重要じゃない(無くても何とかなる)けれど、無いと地味に困る物をいつも忘れてしまう。前回は換えのコンタクトレンズを忘れ、しょうがないから付けたまま2日を過ごす事になったし、デジカメで写真を撮ろうと鞄を漁ったらデジカメを忘れていたり、Macを持って行ったら電源コードを忘れたり、といった具合に必ず何かを忘れて行く。今は全国にユニクロなどがあるから着替えは忘れても何とかなるけれど、電源コードなどはどうにもならないので本当に困る。多分自分がそそっかしいからそんなことが頻発するのだと思われる。そのくせ周りからはしっかり者のように思われている節があるものだから、他人への印象ってのは不思議なもんだなと感じる。
 実際は他人の事なんてほぼ何も考えてないし、面倒くさがりの上にそそっかしいし、さらに方向音痴ととんでもなく駄目駄目な部分が目立つ。でも自分から見た自分よりも他人から見た自分の方が多くの人が認識している私なので、あまり自分を卑下しない方がいいのかもしれない。少なくとも他人がそんなことを言っていたら「人の事バカにすんなよ、俺が褒めている君のことをあんまりバカにすると怒るぞ!」とか言いそうな気もするので人前では言わないようにしておこう、そうしよう。

 仕事は何の危機感も無く無事に終了した。近年まれに見る上出来さだ。ミサイルが発射されたことを昨日の夜まで知らなかったのに普通にミサイル談義に加わったりなどした。というかネットでちょっと拾った情報で話が出来ると言うことはテレビで述べている内容も相当薄っぺらいものなのだろう。それならネットで見た方が時間がかからなくて良い。
 私は自分の興味が無いものについては全く調べたりすることがないので何も知らないけれど、話の輪に加わるのは自分でもうまい、少なくとも下手ではないと思っている。コツとしては簡単で、ずっと聞くことだけに集中していること。相づちを打ったり人の言ったことを復唱したり続きをうながしたり。たいていの人は会話というのは自分の事を話したいと考えているので存分に話させてあげようとするだけで会話は成り立つし、相手はいい気分になる。決して自分の意見をぶったり、話を自分が話したいことに持って行こうとしないことだ。

 19時頃の新幹線で一路東京へ。あまり座っている人がおらず快適だったが斜め前の席の人がいきなり座席を思いっきり傾けて、その勢いで後ろに座ってお弁当を食べていた人の弁当がこぼれ、口論になっていた。明らかにその椅子を倒した人が悪いのに椅子を倒した側の人の方がよっぽど怒っていて、本当に子供みたいだなぁと遠目に眺めていた。色々と言い訳をしていたが、普通にどう考えてもその人が悪いのでかなり見苦しかったが、人は言い訳を述べさせたら天才的な能力を発揮するのでものすごい勢いで言い訳をしまくっていた。
 私から見えた限りではその椅子を倒した人の前の人が椅子を大きめに倒したので、その人はそれ以上に大きく倒したのだと思われる。前も書いたかも知れないけれど、世の中には同じ値段を払っている中でより大きな領地(空間)を確保した俺SUGEEEE! と思っている文化があって、そういう本能に従ったものだと思われる。まぁ戦争とかで領土を広げるのと同じようなものなので本能に素直な人なのだろう、きっと。私などから見たら単にみっともないだけだけれど、そう言うことですごいと思われる文化もあると言うことで。
 そうそう、その言い争いはたまたま通りかかった車掌が見事に納めていた。こういう事はしょっちゅうあるのかもしれない。一般のお客様を相手にする人達は本当に大変だと思う。会社の立場を背負って話す人としか対応しない私なんかは本当に楽だ。たまに面倒くさい事もあるけれどね。話が通じているのに通じていない振りをする人とか。

 22時前に家に到着。家に着いてからご飯を食べ、食器を洗い、何故か流しが汚いことに腹を立ててかなり綺麗になるまで磨いたりなどした。突発的にそんなことをやることがある。あとはいつも通り三国志大戦のデッキを考えたり動画を見たりなど。今日はゲーセンに行く暇はなかった。お金を使わずに済んだので喜ぶべきかも。動画だけ見ていると目ばかりが肥えてしまい、実践した時に自分の動きの下手さ加減に全てを投げ出してしまいたくなるところが難点だ。早くうまくなりたーい。