ゲーセンに着て行く服が無い

 29時過ぎ就寝。8時起床。要するに朝の5時過ぎに寝て、8時という「この時間に起きなければ会社に遅刻する時間」に起きた。何故そんなことになったのかというと、当然というか当たり前のごとく昨日に引き続いてラノベを読んでいたから。「狼と香辛料」の7,8,9巻を夜通し読み続けていた。
 今思ってみれば一番良かったのは24時の時点ですぐに寝ておくことで、次善の策としては7巻まで読み終わった時点(2時前)で寝ている事だった。自分の性格からして上下巻の物を途中で止めることは、それがまだ発売されていない、という事でも無い限りは不可能だからだ。だから一番悪かったのは7巻を読み終わった時に「あともう1冊だけ読むか」と思った自分であり、だから一日中眠いままであったのも自業自得と言うわけだ(当たり前だ)。
 どう考えても一日に少しずつ読み進めていくのが一番楽しい読み方であるのに、それをせず(できず)に一気に読み進めてしまうのは、とにかくこらえ性がない、ということに尽きるだろう。それがきっと良いように作用したこともあったとは思うが、どちらかというと今回のように後で後悔することが多い。目先の利益を追求しすぎて長期的ほんの少し先の事すら考えられなくなってしまう。

 今日どこかで本の読み方みたいなことが書いてあるものを読んだけれど、そこに書いてあったのは文字を飛ばし飛ばし読んでいく方法だった。これにはビックリした。と言うのもそんな読み方は決して私には決して出来ないからだ。そんな風に飛ばして読もうと試してみたら全く読めなかった。正しく言えば字面は追えたけれど何も頭に入ってこなかった。これならまだ1ページを一気に画像として認識するやり方の方が頭に入る気がする。でも結構賛同されていたので恐らくはそれで頭に入る人がいるのだろう。「本を読む」と言っても実際に行っているのは様々な事で、一概にどうこうとはきっと言えないということだ。物語を文字として捉えるか音として捉えるか絵として捉えるか映像として捉えるか、きっと色々な人が色々な読み方をして、その結果として全く別々の感想を1つの物語に対して持つことになる。素晴らしい事だ。

 私の場合は目で字を追ってはいるけれど、読んでいるのでは無くてどちらかというと「見ている」という表現が合っている気がする。多分誰にでもわかる言い方をすると「夢を見るように読んでいる」という感じ。常に動画で見ている。目は字を追うけれどそれはほとんど追っているだけでストーリーは頭の中で映像になって進んでいく。実際に動画だったら多分もっと時間がかかるのだと思うけれど、そこは一晩の夢なのに何日も経っているような物を見るのと同じように、何故だかわからないけれど頭の中ではちゃんと映像として文字を追う速度と共に進んでいる。自分でもうまく説明できないけれど、そういった読み方をしている。基本的に何を読んでも頭の中で動いていて、漫画もそんな感じで進んでいく。漫画は最初から絵が描いてあるからもっと早く読めて、1冊当たり10分かからないぐらいで読める。ただ、映像の動きからすると小説の方がよっぽど良く動いている感じがする。多分漫画は絵と絵の間を補完するような映像だけれど、小説は作品丸ごと、もしくはシーンとシーンを繋ぐような長い映像だからもっと好き勝手に動く、って事だろう。要するに自由度が高いのだ。そんな風だから読み終わった後も大抵は頭の中で話が続いていて、勝手に先の話を進めていたりする。でも夢と同じでしばらく経ったら忘れてしまっている。こういうのを白昼夢、って言うのだろうか。

 ものすごい時間に寝ていたものの、なんとか会社には間に合うことが出来た。電車が遅れていて危なかったけれどいやー、なんとかなるもんだ。仕事はJAVAソースコードを読んだりしていた。JAVAは就職した当初は使っていたけれど、今では全く使っていなかったので基本的なこと以外は何もわからなくなっていた。あまりのわからなさにビックリした。なんというかソースは読めないことはない(リファレンスを使えばね)けれど、何故そんなことをしているのかがわからない、と言うことが頻発していた。やっている事はわかったけれど、それが合っているのかどうなのかがいまいちわからない。まぁ使用していたのが1年ちょっと、それから3年ぐらい経っているので使わなければそんなもんなんだろう。今となってはC言語の方がまだわかる、という感じだろうか。どちらかというと今やっている事は事務が多いから技術的なことはドンドン忘れていっている気がする。少しヤバイかも知れない。
 少し残業して頃合いを見て帰宅。と言うか上司がかなり不機嫌で帰って来たのでとばっちりを受けないように帰った、と言うのが正しいところ。急ぎの仕事があるわけでもなかったし、仮に何か上司が言いたいことがあったとしてもほっとけば明日には機嫌が収まっているはずなのでそうするのがお互いのために得策だ。向こうも怒らなくて済むし、こちらも嫌な気分にならずに済む。気分屋な部分があるから難しい人だ。とは言え仕事が出来る、というのだけは疑いようの無い事実だ。ただ問題は既に管理職なのに何でも自分で決めなければ気が済まないところで、配下に人がたくさんいるから色々な事で指示を仰ぎに行く人が多くなり、結果として仕事の進むのが遅くなる、というところだ。以前それとなく「もっと権限を委譲した方がいいんじゃないですか?」と言ったけれどあんまり伝わらなかった模様。もっと信頼し合った方がよっぽど全体の幸せ(早く帰れるようになる)に繋がると思うのだけれど当人としては「俺がいないと駄目だ」という感じなのかな。

 家に帰って夕食。自作の味噌汁と米(炊いただけ)に、買ってきたサラダとお総菜。ご飯を食べている間はニコニコ動画などを相変わらず見ていた。ものすごい東方の動画や、三国志大戦関連の動画など。今日見た動画のせいでまたさらに三国志大戦がやりたくなってきてしまった。今のところまだ手を付けていない理由はお金がかかるだろう、今更やっても中々勝てないだろう、ゲーセンまで行くのが面倒くさいだろう、というアーケードゲーマーだったとは思えない理由。昔はゲーセンに行くのが当たり前だったのだけれど、今ではほとんど行かなくなってしまった。ゲーセンに行くとたばこ臭くなる、というところが一番嫌なところ。ジャケットを着て行くと臭いが付いてしまうので全く行く気が起きない。だからゲーセンに行く時はいつもすぐに洗えるようなもの(パーカーとか)を着て行くようにしている。平たく言うと「ゲーセンに着て行く服が無い」というところだろうか。
 とは言え一度ぐらいはどんなものか実物を見に行く予定。実はゲーセンに行っても大型カードゲームなどは門外漢なので全く立ち寄らないスペースなので、概ねどんなゲームなのか、という事ぐらいしか知らなかったりする。でも下手したら一日に数万は飛ぶようなゲームだと言うことはわかった。人がいないゲーセンがあれば手を出してしまうかもしれない。そうなった時にすぐに飽きるかはまってしまうかは五分五分といったところだろう。自分にもわからない。

 今日は「狼と香辛料」を読んでいたせいでほとんど寝ていないにも関わらず思ったよりも元気でいる。恐らくは寝っ転がりながら読んでいたので頭だけを使うばっかりで身体は休めたからだろう。今日もこれから10巻を読むかどうかで迷っているくらいだ。そうしてこうやってここで書く以上、今までと同じように読み始めて最後まで読んでしまうだろう未来が目に見えている。こういうのはきっとマッチポンプと言うのだろう。