ぜんく

 24時から25時の間で就寝、5時起床。今日ものどが痛い、が、「あ、やべ、起きなくちゃ!」と跳ね起きれるぐらいには回復した。ノドの調子がソーバット(ソバットではない)なので「あ゛ーっ゛、だべー、ぼぎなぐっぢゃ゛!」みたいな感じになったけれど。
 最近は本当に暖かさに気を遣うようにしていたけれど、それの効果がようやく出て来たのではないか、という感じがするけれど多分本当は時間が経って自然治癒しただけ、と言う気がしなくもない。昨日の反省を込めて今日は朝食は抜く。昼食も食べない方がいいかも。実家から持って帰ったおかずがあるから夜は豪勢にできるからそれだけで十分な感じ。

 今日は昨日のように徹夜をしている人はおらず、一番乗りで警備員室で鍵を受け取って部屋の鍵を開けた。いつもそうなのだけれど、この鍵を鍵穴にいれるときに鍵と鍵穴が触れた瞬間毎回火花が散る。ちょっとビックリするぐらいで、目で明らかに見えるぐらい。静電気なのだけれど、身体は全く痛くないので助かっている。私はこの時期静電気でバチッ! となることが非常に多くて、うかつに物をさわれない状況になる。あまり信じてもらえないけれど一番怖いのは水で、手を洗おうとして水を出すと、その水が手に触れた瞬間にバチッ! とくる。で驚いてものすごい勢いで手を引っ込めると隣で手を洗っている人に怪訝そうな顔をされるという……。他にもこういう人いないだろうか。

 私は英語の成績が昔から非常に悪く、受験する時も「英語は捨てよう。すこしぐらい勉強したってどうにもならない」と諦めていたせいで、全く実力がついておらず、会社に入った時に受けたTOEICでは下から2番目、ブービー賞の点数だった。そのこと自体はどうでも良くて、それくらい英語がわからない私の場合は、文章の中に1つでも意味がわからない単語があるともうその文章を訳せなかったりする。「これがどういう働きをするのかわからないから、訳すわけにはいかないぞ」みたいな感じ。その代わり日本語の文章の場合は前後の文章や状況から「大体こんな意味だろ」みたいな事がわかるので漢字の読みがわからなくても適当に読んで、意味は大体のニュアンスで読み進めていくことになる。
 そこでようやくタイトルの話題になるのだけれど、私はずっと「漸く」という文字が読めなかった。初めて読んだのは中学生の頃に昔の人の小説を読んだ時だったと思う。で、とりあえずこれを「ぜんく」と読んでいた。漸近線(ぜんきんせん)とか漸化式(ぜんかしき)とか数学で習うじゃないですか。だから漸(ぜん)と読んでいたわけです。いやそれ音読みじゃん、って話だけれど他の読み方が全く見当がつかなかったので小説を読む時にこの文字を見たら頭の中で「ぜんく」と読んでいたわけです。
 そしてこの「ぜんく」が結構頻繁に記述されているんですよ。「漸く仕事を終えた孝史は、敦子が待つ家へと急いだ」みたいな感じで使われていて、恐らくは自分の知っている言葉なんだろうな、という想像は付くわけです。しょっちゅう出てくるということは日常的に使われている言葉だと言うことになるし。色々と見ているうちに「この文字、もしかして『まったく』って読むんじゃないか!?」と思い至ってそう読むようにすらなったわけです。で、例しにそう読み解いてみると意味が通じるような、通じないような……、というかどちらかというと通じない事の方が多い。でも、音としては「ぜんく」と読むより文章を読んだ時のリズムがいいので途中からはそうしてました。
 で、この「漸く」ですが、本当は「ようやく」と読みます。goo辞書によると意味は「なかなか実現しなかったことが、待った末に実現するさま。ようよう。やっと」とか「だんだん。しだいに」という意味です。「ようやく」という言葉は意味も含めて知っていたけれど、これを「漸く」と書くことはずっと知らなかったのでこれを知った時は「そういう意味だったのか!」と思わず膝を打ちました。実際には打ってませんが。
 当時(私が中学生の頃)はインターネットもまだ無かった(あったかも知れないけれど環境が家になかったし世間一般にも無かった)し、パソコンも無かったので検索サイトにコピペして「漸く 意味」とかで検索したり、IMEの手描きパッドにその文字を書いてみる、なんて事も出来なかったので読みがわからない漢字を調べる術がなかったんですよ。常用漢字外だから学校の授業でだって出てこないし。だからきっと、他にも勘違いしたまま過ごしている言葉があるような気がします。例えば「相殺」なんかはずっと「そうさつ」って読んでいたし。これはぷよぷよ2の影響かな。ただ、「漸く」に対して「相殺」は漢字だけで意味がわかるから読めなくてもほとんど困らなかったけれど。でも「漸く」は漢字が「斬」が付いているから、物騒な意味なのかなとずっと思ってた。文章として前後のつながりを見ると全く殺伐としていないのに「漸く」なんて漢字が出てくるから一体どういう動きを表す言葉なのか……。とやきもきしてた。
 読みを知ったのはたまたま読んだ小説(京極夏彦だったかな、違うかも)にルビがふってあったから。この読みを知った時は世界が一変するぐらい驚いた。まさかそんな単純な意味の単語だったなんて、というような感じ。シンプルで大切な事ほど見えないものじゃ。

 仕事は昨日の続き。そういえば私が大学生の時は「社会人って普段どういうスケジュールで動いてるんだろ」みたいな事をものすごく疑問に思っていた。学校のように毎日決まったように動いているのかな、とかそういう社会人側の視点で見たら微笑ましい事を考えていた。企業の採用のためのWebサイトなんかを見てみると「社員の一日」なんてページがあってタイムラインと共に作業が書いてあったりすることが多いし、去年採用活動を手伝っていた時に学生からもよく聞かれたので同じように疑問に思っている人は多いみたい。私がいる会社のWebサイトにもそういうページがあったし、その内容が書いてある冊子も配っていたから質問された時はその冊子を渡して「ここに書いてあるような感じ」という話をしたけれど、実際には社会人になればわかるが、その質問に答えるのはとても難しい。はっきり言って「時と場合による」としか答えられないからだ。今どんな仕事をやってるか、どんな性格の上司についているか、どの部署にいるか、という事で全く変わってしまう。それに忙しい時には一日中1つの事しかやらないって時もあるし。例えばデスマーチ真っ盛りのある社員の一週間は毎日朝から晩までコーディングをしてる、って人もいれば朝ミーティングをして、午前中ずっとお客さんと会議で、午後は会社の上長に説明して、夕方またミーティングで、夜は進捗状況の資料を更新して……、という人もいる。時間割があるわけじゃないから何が正解とかそういった物はない。正しく言おうとすると「自分が持っている複数の仕事から、その時間でやることを仕事の締め切りや取り組める時間から見極めてそれに取りかかる。ただし緊急の仕事はいつでも入る可能性があるからその場合はそれに対応する。打ち合わせなどは定期的なものと不定期なものがあって、定期的なものについてはあらかじめわかっているのでそれに合わせて行動をするけれど、これも緊急で入ることもあるからその辺は柔軟に」みたいな言い方しか出来ない。
 ただ、学生が自分が職場でどんな風に働くのか、というのが具体的に想像出来るようにこういった事をサンプルとして紹介するのは正しいことだと思う。でも間違いなく言えるのはそこに載っているサンプル通りに仕事をしている人はほとんどいないはずだ、ということ。そして、それを見た学生が同じようなスケジュールで仕事をする部署に配属される可能性も極めて少ないだろう、ということ。本音と建て前、みたいなものかな。建前は間違ってはいないけれど本音からすると全然違う、みたいな。

 水曜日はノー残業デイのため、定時で退社。カトーレック空の境界5巻の再配達をお願いしているので急いで帰宅。カトーレックは大分改善されたとは思うけれど、いちいち電話で依頼しないといけないのが面倒くさい。カトーレックなんて微妙な運送業者過ぎて千葉県民しか知らないと思うけれど、配送時間の指定が一番最後の時間が18時〜21時なんですよ。で、私、仕事、18時、まで。普通にやると絶対に受け取れないから必然的に電話口で「なんとか19時半以降にしてもらえませんかねぇ」と頼むことになる。大抵は受け入れてくれるからもし頼まれたらフレキシブルに、って方針だとは思うが、お願いすると何だか悪い気がしてくるので最初から19時〜21時の時間帯を作ってくれないものかなとずっと思ってる。
 ちなみに、カトーレック自体は時間も割ときっちりしてるし、今はすぐに届く(前は違った)のでその辺については特に文句はもう無い。改善の結果、と考えると短期間で本当に良くなったと思う。あとはネットの受付でも微妙な時間帯の指定が出来ればいいのだけれど。あと電話で再配達をお願いする時に商品番号から住所、氏名、電話番号全てを聞くのは絶対に間違っていると今でも思っている。

 家でご飯を食べてる時にちょうど来て品物を受け取る。まだAmazonの箱から出してすらいない。ご飯を食べ終わって久しぶりにWindowsマシンを起動し、東方地霊殿をプレイ。まだExをクリア出来ていないのでオプション萃香で何度かプレイするも、ボスのこいしの序盤で終わってしまう。元々クリア出来てないのにしばらくやってないんじゃしょうがない。
 パタポンも数プレイし、仮面の数を地味に増やしている。ストーリーを早くクリアしたいところ。ただあまりやり込みには興味がないのでクリアしたらやらなくなってしまう可能性が高いのでもう少しじっくり進めようかなと思案中。
 昨日買ったストーブは実に快適。本当はコタツでも置ければいいのだけれど、最初に越してきた時は置いていたけれど物が増えて置くスペースが無くなってしまった。やはりもう少し広い家に越したいなぁ。贅沢な願いだとはわかっているけれど。