接客できてまへん

 一日が長かった。
 昨日の夕方から、今日の朝まで仕事をしていた。と言ってもあらかじめ決められたことをやるだけの仕事で、拘束時間は長かったものの、作業をする時間自体はそれほど長くなく、また疲れるような作業をしたわけでもないので身体はそれほど疲れなかった。仮眠を合計で2時間ぐらいとったものの、椅子に座った状態だったので頭が全くすっきりせず、11時半頃に名古屋を後にして東京に向かった。
 それにしても、お土産はやはりデパートで買うに限るなと思う。適当に買っていく適当な人に対する適当なお土産であれば駅に併設されているお店でもいいかもしれないけれど、やはりきちんとした物はきちんとした場所に行かなければ手に入らない。前回はオープン前に帰ったので入れなかった高島屋に今日は入ることが出来たので地下でお土産を物色した。前回はういろうを買って帰ったのだけれど、今回は別のお店のういろうを探していた。そしたらお土産物屋なんかほんと目じゃないぐらいおいしそうなういろうがたくさんの店に並んでいた。どれもおいしそうで目移りしてしまうほどだ。その中でもおいしそうだったお店でういろうを2つ(とらういろうともう1つ)買って、実家へのお土産とした。高島屋、というか名古屋駅は本当に混んでいて驚くほどだった。土曜日に来たのは初めてだったのだが東京駅の混み具合と(体感的に)同じような感じだった。
 その影響もあってか新幹線の席に空きがなく、1本ほどやりすごして電車に乗った。電車の中もすごく混んでいてほとんどの席が埋まっているほどだった。土曜日だから移動する人が多いのだろう。スーツを着ているような人よりは私服の人や家族連れ、大きな荷物を持った人などがたくさんいた。お昼だったこともあって酒臭くなかったのが嬉しかった。13時過ぎに東京に到着し、そのまま秋葉原へ。
 午後になっていたこともあって秋葉原も人でごったがえしていた。とりあえず朝から何も食べて居なかったので小諸そばに行き、腹ごしらえ。その後とらのあなで漫画物色。

 前も書いた気がするけれど、オタク向けのショップ、つまり漫画専門店やアニメ関連の物ばかりを置いている店は、基本的に接客が全然わかっていないか、お客を大切にしようと思っていない。恐らく経営者や社員の人はちゃんと考えているだろうけれど、アルバイトレベルでは全く考えていない。
 今日はこんな事があった。とらのあなは土曜の午後だと1階はレジ待ちの行列が出来る。それ自体は人気があるだけなのでしょうがないことなのだけれど、今日はいつもにも増して行列が長くなっていた。私は列に並んでいたので行列が長大になっている理由が最初はわからなかった、というより持っている本が重すぎて支えるのに必死で周りを見渡す余裕がなかった。自分がレジに近づいてその理由がわかったのだが、レジが開いていないのだ。最大3台開けることが出来るレジが、1台しか開いてない。それは何を意味するかというと、単純にお客を裁くスピードが1/3になるということだ。
 見た感じでは元々3台開いていたのだけれど、1つのレジでトラブル(多分カード決済をした)があって、あろう事かその隣のレジの人が自分のレジを閉めてそのトラブルしている人と一緒になって何かをやり出したのだ。その結果1台しかレジが開かなくなり、列は長大になった。
 他に店員がいなかったのかというと、そんな事はなく他にも2人はその階にいた。その人達は何をやっていたのかというと、混んでいるのがわかっているのに在庫が0になったわけでもない漫画を補充していた。社員はこういうのを絶対に許してはいけない。すぐにでもレジを1台開けさせて別の人間にトラブル対応をさせるべきだった。
 私も同じような事をやっていたことがあるのでレジを開けるのが一番面倒臭い仕事だというのはわかる。でも商売としては行列は作らないようにしなければならない。お客を裁く数がそのまま売り上げに直結するし、並んでいる人がいるのを見て帰ってしまう人も出てくるからだ。他にもその日は並んで買っても次からは行かない事にしようと考える人もいるだろう。そんなことを続けていたら間違いなく売り上げが下がる。
 ただ、アルバイトにしてみればそこで頑張ろうと、頑張るまいと給料は変わらない。だからアルバイトとしてはわざわざ面倒くさいレジうちなんかよりも別の事をした方がいいと思う事自体は別に間違ってはいない。それがいいか悪いかは置いといて。だからこそ店員なり店長なりがそうならないようにきっちりと監視をして、店を捌くようにしなければならない。それが全く出来ていなかった。
 恐らくは今みたいに売れている間は治らないだろう。客が目に見えて少なくなってきて初めて対処し始めるはずだ。でもその頃にはもう遅い。
 何故そんなことがわかるかというと、一昔前のパソコンショップがそうだったからだ。今に比べて店員の態度が非常に悪かった。知識が無い客に「そんなことも知らないのか」と言ってくる者さえいた。その結果どうなったかというと、一般人が来なくなってしまった。その頃になって初めて改めたけれど、その時に残っているのは既に店員なんていなくても構わないマニアックな層の人ばかりで、結果として値段勝負に徹せざるを得なくなってドンドン潰れていった。多分このまま行けばアニメ関連も同じようになるだろう。いや、既にAmazonなどが出て来ているので現在進行形でそうなっているだろう。本来は調子がいい時こそ悪い面を直さなければならない。でも実際に売れてるし、そんな暇ないし、ということでその時は対処をしない。でもやらなければ必ず衰退を招く。
 買う立場の私から言えば、もう少し接客のレベルが下がったらもう買わなくなると思う。今は他にも見に行く物があるし、近所に書店はないし、ということで週に一度秋葉原に行った時に買っているだけなのであって、別に店自体に思い入れはない。単に他の店より接客態度がいいからとらのあなを利用しているだけなのでレベルが下がれば他の店を探すか、もうネットに切り替えるかどちらかだ。ネットで注文すると毎日宅急便だらけになるからやらないだけなので、その辺が改善できれば別にネットに切り替えてしまっても構わないとは思っている。

 まぁそういう人もいるって事で。ずっと売れ続けているファーストフードのお店なんかを見学するといいと思う。どの店も例外なく混んだらすぐにレジを開けているから。
 漫画を買い終わった後はヨドバシに。iPhoneに付けるバッテリーが欲しかったのだけれど、値段が高めだったのでとりあえず買うのは見送った。でも夜勤をして帰るまですら電池がもたないのでやはりバッテリーは欲しいところ。ヨドバシではもう1つチェックしようと思っていた物があったのだけれど、すっかり忘れていてそのまま帰ってしまった。正確には何かもう1つ見る物が合ったはずだと言うこと自体は覚えていたけれど、その商品が何か、と言うことについてはすっかり忘れていた。家に帰ってしばらくしてから思い出したのでAmazonで値段をチェックしたが、そもそも今日の手持ちのお金で買えるような品物ではなかった。これについては買うか買わないか、2ヶ月ほど悩む予定。
 家では色々とニコニコ動画を見たり、バーチャロン関係でサイトを巡ったりなどした(その辺はブログに書いた)。どうしてもカシミールカレーが食べたくなったのでまた着替えて外に出て、いつも売っていた店に行った。しかし、その店ではもう扱わなかったのか、棚に並んでいなかった。やむを得ず普通のカレーのルウを買って、家で作って食べた。半年に一回ぐらいカレーが食べたくなることがある。一度作ると大体3日ぐらいかけて消費することになる。で、3日目には「もうしばらくカレーはいいや……」となるのだ。とは言え今日は1日目なので非常に美味しく頂くことが出来た。今回初めてコーヒーを入れてみた(カレーに)が、味が多少マイルドになった気がする。

 そうそう、今日はヨドバシカメラソフトバンクのS-1グランプリ(?)とやらをやっていたけれど、あまりお客は見ていなかった。ほとんどが素通り、といった感じ(私が通り過ぎた間での印象だが)。そういう寒い状況でもテンションが高い状態でいるお笑い芸人も大変だな……。ネットで好き勝手偉そうに書いているだけなのが一番楽だ。