時間は金より大事

 昨夜は27時過ぎ就寝、朝7時半起床。当然眠い。シャワーを浴びて頭をすっきりさせる。会社の金なのでそこそこいいホテルに泊まっているから、そのお陰でホテルの備え付けのシャンプーやリンスの品質が悪くない。まあ絶賛するほど良くもないけれど。でも普通に使うのに耐えられる品質なのでそれを使っている。このお陰で持ち歩く荷物が減るのでそこは嬉しいところ。やっすいホテルだとシャンプーを使った方が髪がパサパサになって、「これは一体何なのだろうか」と真面目に疑問に思ってしまう。やはり値段の差が如実に表れるのはそういうところなのだろうか。

 朝食付きなのだけれど今までのホテルとは違って同じビルに併設されている食べ物屋のチケットをもらってそこで食べることになる。微妙なところだとは思うけれど安いホテルの安い飯に比べたら食べ物だけで外で勝負している場所の食べ物なので最初からある程度の品質は保証されているので心配されなくていい。今日はなか卯なか卯の朝鮭定食(?)というやつだった。前回来た時はコーヒーショップでサンドウィッチ。
 ご飯、鮭、豚汁、卵、のり、漬け物というまぁ普通の朝ご飯だったのだけれど、少し気になったことが。カウンターの向かい側にいた人が食べていた食べ物がなんていうか、おかずがない定食だった。ごはん、豚汁、卵、漬け物、終わり。みたいな。店内放送を聞いている限りでは豚汁定食290円ってやつなのかなと思った。多分あっているはず。
 店内放送ではボリュームたっぷりとか、食物繊維も豊富、みたいな事を言っていたけれど普通の店で普通の定食を食べた方がボリュームもたっぷりだし食物繊維ももっと豊富だと思う。まぁ値段相応と言ったところだろうか。卵が付いてるからご飯は普通に食べられるし、問題はないのだろう。

 ホテルを8時半頃出発、9時過ぎに会社に到着。システム切り替えの後半戦。
 今回も日勤帯を担当した。初日はまだ慣れて無くて戸惑っていた人もいたけれど、三日目ともなると多少慣れてきたのか、みんな手慣れた感じ。普通はこういう時が一番問題が発生する頃だけれど、そんなこともなく作業は16時頃にいったん終了。
 次の作業は21時まで無く、私の割り当てられた時間は20時までだったので、帰っていいか聞いたら「帰ってはいけない」とのこと。私に課せられた使命は、今回は実作業をやっているところを観察して、次回から自分たちでも出来るようになるための技術、というかやり方の習得のためだったので、作業自体が21時過ぎまで無いのであれば、特にやることはない。それなのに駄目だと言ってくる。
 何故なのかと聞いたら「何か起こった時のため」だって。何かって何だ。大体オペレーションすら出来ないからその技術習得のために訪れているのに、何かが起こったところで何が役に立つのかわからない。せいぜい現地の人が隠している情報があればそれを裏で教えるとか、そう言ったことぐらいしかやることがない。しかもその何か、ってのも何か作業をしているならあり得る。例えばこっちで作業が無くてもどこかで他の作業をしているとか、そう言うことをしているのなら何かは起こりうるし、現地に留まれという意見もまぁ100万歩ぐらい譲るけどその気持ちもわからなくはない。
 でも違う。ないのだ。全く。作業が。これがサービスを開始しているならわかる。でも切り替え途中で作業がない。システムは動いているけれど、誰にも提供していない。切り替え作業もしていない。お客様からそれまでの作業について確認してもらっていて、問題になりそうなこともない。それなのに残れと言う。今16時で、20時まで。
 もちろん何かしら起こるかも知れない。絶対なんてないのだからいつ何が起こったっておかしくはない。でも現地には現地の作業の人が10人以上いるわけで、半分見学しに来ただけのような人がいて、仮に何かが起こったとして何が出来るんだろうか。
 必死に食い下がったものの、結局業務命令と言うことで残ることに。そこから4時間は本当に何もやることが無く、ぼけーっと椅子に座ってました。本当に何にもすることがなかった。
 よく会社を辞めさせたい奴がいる場合、会社から一方的に辞めさせることが出来ないから何も仕事をさせないで放置するって手が使われる、と聞いたりするけれどあれは本当に効果があると思う。周りがみんな普通に仕事をしている中で、4時間もぼけーっとしているのは、何をやっているんだろうかと思うことしきりでした。

 まぁでも腹が立ったのは最初のうちだけで、途中からはプライベートのことを色々と考えたりしていた。さらに新しくブログでも作ろうかなぁ、とか。新しく始めた趣味のこととか。あとは人生で大切な物ってなんだろう、とか技術の習得には何が大切なのだろうかとか、まぁそういうよしなしごとを考えていたら割とすぐに時間は過ぎていきました。ただ家に着いたのが23時を過ぎたのでその点についてはやっぱりもっと何とかならんもんだろうかと思ったりする。
 だって、時間ってとっても大切なんですよ。確かに働けば、言うことを聞いて4時間ぼーっとしていればお金がもらえるわけですよ。超勤になるから1時間で3000円ぐらいはもらえるわけですよ。でもそんなことをしているよりも時間の方がよっぽど大切。
 家にいればその4時間を3000円をもらうよりは充実して過ごせるわけで、私にとってはお金をもらって外にいるよりも家にいて自分の好きなことをやっていたい。
 最近どうも会社が社員の時間を好きに使えると勘違いしているような気がする。私がいる会社は建前上は月30時間を超えてはいけないのだけれど、45時間までは普通に出来る(どこからも問題扱いされない、という意味)。その45時間を働くのが当たり前という空気が出来ていて困る。必死に抵抗しているけれど、それでもよくわからないまま残業をさせられることもしばしば。こっちとしては「残業代なんていらないから早く帰してくれ!」と思っている(し言ってもいる)のに全く伝わらない。
 なんかもう残業するのが当たり前になっていて、それを減らそう、という努力が全くない。そのせいでみんな残業が当たり前になって、結果として(帰らせてもらえないから)日中は仕事をダラダラやる、という空気になっている。明らかに無駄。こればっかりは本当に腹が立っていて、何とかしたいのだけれど事業本部長に言っても何も変わらなかったし、これ以上先は役員以上に言うしかないわけで……、もうこの会社は駄目なのかもしれんね、とも思っていたりする。だから最近はもうそういう空気に一人で抵抗してやるべき仕事をちゃっちゃと片付けて一人で勝手に帰ったりしてます。たまに怒られたりすることもあるけれど、仕事自体はきちんとやっている(つもり)なのでまぁ痛くもかゆくもないところ。

 帰りの新幹線で夕飯を食べようと思っていたけれど、結局何も食べられず、23時過ぎに夕飯。スーパーで買ってきたお総菜とサラダ。やっぱり買ってきたものは味がいまいちなので、明日こそはきちんと夕飯を作ろうと決意。
 明日は普段から働いている場所に出社なのできっと作れるはず、と楽観的な期待を持って夢の国に入っていきたいと思う。